以前から観てみたかった映画「ガチボーイ」をNetflixで視聴しました。
高次脳機能障害の記憶障害をテーマにした珍しい映画です。
佐藤隆太演じる、自転車事故で脳を損傷して高次脳機能障害になり、新しいことが覚えられなくなった主人公。
寝たら忘れてしまう苦しさ、せつなさ、焦りを抱えながら、生きる意味を学生プロレスに見いだすお話です。
(他に、向井理、仲里依紗、泉谷しげる、宮川大輔とか出てます。)
僕は主人公ほど酷くはなかったけど…。
でも、覚えられないせつなさ、共感しました…。
メモしたこと自体を忘れてしまったりとか…。
メモばかりの生活は、リハビリで相当回復した今でもそうです。
「ズルッ」という音がしたかのような感覚とともに、記憶が脳からこぼれ落ちる嫌な感触…。
この主人公も味わってるのかな…と思いました。
前職にて、苦情で来られたお客様に対応。
数日が経って、同じお客様が同じ件でまた怒ってこられた時に、完全にその方の顔や対応した記憶が抜け落ちていた時とか…。
もう悲惨でした…(涙)
だって、このお客様からすれば、数日前に苦情をぶつけた職員に「はじめまして。本日のご用件は?」って言われたわけですから…(滝汗)
相手(特に妻)を怒らせて「また、俺、忘れたのか…」と愕然としたり…。
それでも、リハビリをがんばったおかげで、ずいぶんと覚えられるようになったなぁ…とか。
メモを取るのが上手くなったなぁ…とか。
昔(といっても3~4年前)はもっと酷かったなぁ…とか。
リハビリ、辛かったけどがんばったなぁ…とか。
いちばんキツかったのは「俺は、あの事故によって、普通の人間ではなくなってしまってたんやなぁ…。」と実感するときです。
もう慣れましたけどね…(^_^;)
そんな、いろいろな切ない思い出が甦ってきた映画でした。
コメント
コメントはありません。