生きづらさ解放プレゼンター成瀬敦史<公式サイト>

「発達障害っ子ママのサポート」を入口に、発達障害をモデルにした “誰もが” 生きやすい社会を創る講演家・コーチ「生きづらさ解放プレゼンター」。発達障害・高次脳機能障害の当事者です。発達障害者の就労支援スタッフ等も務めています。

発達障害の困りごとの主な原因 “原始反射の残存”(動画例あり)

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いつもはエレキギターを弾いてますが、
今日はアコースティック・ガットギターを引っ張り出してアドリブ演奏してみました♪
このギターは久しぶりなので、アップアップしながら必死で弾いてます(笑)
でも、楽しいですね(^^♪

<YouTube:発達障害の主な原因“原始反射の残存”(動画例:バブキン反射)>

さて、この動画の僕、歌を歌ってるわけでもないのに口が無駄にパクパクしてることにご注目ください。

実はコレ、発達障害者に起きる困りごとの原因の大きなひとつ、「原始反射の残存」と呼ばれる現象なんです。
「原始反射」というものには幾つか種類があって、この口パクパクは「バブキン反射」と呼ばれるものです。(手を動かすと、つられて口も動く)

せっかく興味深い動画が撮れたので、今日はこの「原始反射」について、少しお話ししたいと思います。


発達障害の生きづらさの「原因」としてかなりの部分を占めるのが、この「原始反射の残存」です。
(原始反射自体が悪いのではありません。後でご説明しますね。)

「原因」を理解できれば「対処」、つまり「生きづらさの緩和」、そして「自分らしく自由に生きるための入口」に繋がりますよ😄
お母さんであれば、お子さんの困りごとを理解し、伸び伸びと成長していけるよう環境を整えたり、適切な育て方が出来るようになります。


「原始反射」とは、胎児の頃から人間に備わっている、自動運転の生命維持システムです。
呼吸をしたり、危険からとっさに身を守ったりする等の生命維持機能を担います。
また人間が段階を追って成長していく土台となる、非常に重要なシステムです。

原始反射にはたくさんの種類があります。
その中で「吸てつ反射」(吸啜反射)は、赤ちゃんが脳が未発達でも おっぱいに吸いついて母乳を飲むの機能です。

原始反射全般に言えることなんですが、
人間は成長すると自らの意思で行動できるため、この機能(原始反射)は緊急時以外は発動しなくなります。

緊急時には必要なので、原始反射それ自体が悪いわけではありません。生きていくために欠かせないシステムです。
しかし、この機能が必要時以外に発動すると困ったことになります。
望まないのに生命維持システムが勝手に発動してしまうと、「思ったのと違う行動」をしてしまうからです。

これが、発達障害者なら誰でも味わう「自分をコントロールできない」、「私って、なんでこんなダメなことしちゃうんだろう?涙」という現象の正体です。
(注:もちろん、すべてが原始反射の不要な発動が原因というわけではないです。でも、だいたいは幾らか関わっています。)

例えば、発達障害者は何も好き好んで、「すぐパニックを起こす」、「落ち着きがない」、「こだわりが強すぎる」、「足音がうるさい」、「すぐ他人のせいにしたり、逆に自分責めばかりする」といった行動を選んでいるわけではないんです。
望まないのにそういった行動をしてしまうんですね。


 僕のギター動画でバブキン反射を例に説明しますね。

久しぶりのアコースティックギターを使うことで、ちょっとアップアップしながら弾きました(つまり「緊急」と言うほどではない)。
たかがそれだけで、指に合わせて、望まないのに口がパクパク動いてしまっているわけです。

 

口がパクパクするだけなら大した問題ではありません。
しかし、この「コントロールできない口」が、場合によっては不味い具合に出てしまうことがあります。

例えば……
◎呼吸が常に浅かったり、乱れやすいため、自律神経が不安定でメンタルから体調を崩しやすい。
◎失言しやすかったり、余計なひと言が多い。
◎不安、不満、不快を口に出して助けを求めることが苦手。

こんなふうに、会話や体調管理の困り事として発現することが多々あるんです。


こんなふうに、原始反射が望まない形で発動してしまう状態を「原始反射が残存している」と言います。

この原始反射は、全身を思い切り動かしながら遊びや家事を行うことで、必要な時しか発動させないようコントロールできる形に収まっていきます。
(これを「原始反射が統合される」と言います。)

しかし、様々な家電や家事道具などで生活が便利になったことの弊害で、身体を使う場面が減ったこと。
(雑巾掛けをする機会が減った・・・など)
また、公園でボール遊びが禁止になったこと等、子どもが思い切り全身で遊べる機会が減ったこと。
これらが、発達障害者が増えた原因の大きなひとつと思われます。

だから、発達障害者の生きづらさを楽にしようと思ったら、成長してからでも遅くはないので、こういった動きをしてやればいいんです。

例えば、吸てつ反射であれば、口をしっかり使う下記のようなアクションで脳に心地よい刺激を入れてあげるのがおすすめです。
◎風船を膨らませる。
◎シャボン玉あそび
◎風車
◎吹きゴマ
◎カラオケ
◎早口言葉
◎朗読

原始反射を自分でコントロールできるようになっていけば、発達障害を「困りごと」ではなく「個性」として活かせるようになります。
例えば、衝動性の強さを活かして、素早い大胆さを武器にした起業家になるも良し、
こだわりの強さを活かして ものづくり等で職人的に働くも良し、です✌️

僕も、最近ぜんぜんカラオケにいけてないので、こんなふうに口が動いちゃうのかな?
そういえば最近、特に「しゃべり過ぎ」の障害特性が暴発しそうな気が・・・😅
コロナ茶番が収まったら、ぜひカラオケに行きたいです♪

そうすることで自分のコントロールをもっと出来るようになり、「しゃべるべき時に、上手にしゃべる」!
より満足度の高いセミナーをお届けしていきますね😉


原始反射については、下記の本を読んだり、講座を受けるのがおすすめです。
発達障害の当事者はもちろんのこと、親御さんにも強くお勧めします。
生きづらさが本当に楽になりますよ😉

人間脳を育てる〜動きの発達&原始反射の成長〜(著:灰谷孝)

発達支援コーチ初級講座(一般社団法人ここからだ)


 

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